ジュニアサッカーにおけるGK
今回は、ジュニアサッカーにおけるGK について書いていこうと思います。
GK の特徴
まず最初にGK (ゴールキーパー)はサッカーの中でも特殊なポジションであるという事を伝えたいと思います。
全選手の中で、唯一、ボールを手で扱えるポジションです(ペナルティエリア内だけ)。
そして、1人だけユニフォームが違います。
なので目立ちます(笑)
GK の醍醐味
これはもうなんといっても、シュートストップです。決定的なシーンでチームを救うシュートストップ。めちゃくちゃカッコよく見えます。
あとは、息詰まるPK戦でのストップですね。サブイボたちます。
ただ、いい事ばかりではないんです。
確かに、いいプレーをすれば目立ちます。逆にミスをしても目立ってしまうんです。
しかもGKのミスは失点に直結します。
小学生くらいの子供は、ミスをしたGKにひどい事をいったりする事もあります。
でもそんな事は気にしなくていいです。
だって、GKがいなかったら、試合にならないじゃないですか。
フィールドプレーヤーは1人減っても試合にはなります。でもGK無しで試合をする、というのはあり得ませんよね。
それくらい特殊で重要なポジションなんです。
GKをしよう!
日本のジュニアサッカーで、自分からすすんでGKをしたい!という子供は少ないと思います。
おそらく理由としては、上記のように自分のミスで失点してしまい、チームメイトから責められる、もしくは、GKってなんか地味だから嫌、俺は点を取りたいんだ!などいろんな理由があると思います。
ドイツなんかでは、GKは一番人気のあるポジションで、子供達でポジションを決める時は、取り合いになるらしいです。ジュニア年代からGKに対する意識が非常に高いです。
ドイツは優れたGKが多いのも納得です。
日本のジュニア年代を見てみると、まだまだGKをやりたい!という子供は少ないように感じます。
こういった光景を見た事ないですか?
子供達がサッカーの試合をしています。GKのミスで点が入りました。フィールドプレーヤーの子供達はそのGKの子を責めたりはしないですが、励ましたりもしません。知らんぷりです。
そのGKの子も、知らんぷりに慣れているのか、失点に慣れているのか涼しい顔をしています。
結構あるんです。そういう雰囲気のチーム。
で、いつも思うのですが、あのGKの子は自分がGKをやりたくてやっているのだろうか?
ひょっとしたらやらされているのかもしれない。チームで誰もGKやりたがらないから、お前一番背が高いからGKな、みたいな。
こうなってくるともはや、罰ゲームか!って突っ込みたくなりますよね。
これ完全に監督・コーチ含め大人の責任です。
GKに対する意識が低いので、子供達にGKの楽しさ、重要さ、を教える事が出来ないんです。そういうチームはGKの技術を教える事も出来ません。
ジュニアのチームでGKコーチがいるチームは貴重です。
日本がGK後進国といわれる理由はこのあたりにあると思います。フィジカルは理由としては2番目だと思います。
少し話が広がってしまいましたが、ミスをして失点してしまい、チームメイトに責められるから、もうGKやりたくない。でもGKは好き。
そういう時は、こう考えましょう。
止めれるシュートをミスして止めれず1点。
決めれるシュートをミスして決めれず0点。
どちらも1点の重みは同じです。フィールドプレーヤーだって、決めれるシュートを外します。それは1点を失っているのと同じなんです。
サッカーはミスするスポーツです。誰でもミスします。ノイアーだって、ブッフォンだってミスします。
でも一つのプレーでチームを救う事も出来ます。
これからサッカーの試合を観るとき、GKに着目して観てみるのもおもしろいかもしれません。